2018年7月29日(日) マタイ13章31-33,44-52節 天の国の秘密を人びとに


「天の国は次のようにたとえられる。畑に宝が隠されている。見つけた人は、そのまま隠しておき、喜びながら帰り、持ち物をすっかり売り払って、その畑を買う。」(マタイ13:44)

 主イエスは「天の国は…に似ている」と、さまざまな比喩を用いて言われました。

 天の国は、「からし種」のように極めて小さく始まりますが、その結果はとても大きな御国になります。天の国の力は、小さな「パン種」の力によってパン全体が大きく膨れるようなものです。天の国は小さく隠されていますが、建て上げる力と影響力は思いもよらないほど大きな結果をもたらします。

 私たちはそのような天の国にある現在と未来との間の緊張感に生きていきます。その緊張感は、私たちの生き方に関わるすべてを主なる神に譲り渡す姿にあらわれます。すべてを神に明け渡して生きる姿こそ、「畑に宝が隠されているのを見つけた人」の姿であり、「商人が高価な真珠を一つ見つけると、出かけて行って持ち物をすっかり売り払う」姿として語られるものです。

 私たちは、この世で天の国の喜びに生きます。そう生きるからこそ、世の終わりに悪い者たちのように燃え盛る炉の中に投げ込まれることはありません。主イエスは、私たちにこの天の国の秘密を人びとに教え、伝えなさいとおっしゃっています。