2018年9月26日(水) ルカ9章 神の国の秩序


「わたしの名のためにこの子供を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。わたしを受け入れる者は、わたしをお遣わしになった方を受け入れるのである。あなたがた皆の中で最も小さい者こそ、最も偉い者である。」(ルカ9:48)

 「自分たちのうちだれがいちばん偉いか」(46節)という議論が主イエスの弟子たちの間で起こりました。それは、彼らが地上の王国建設を主イエスに期待していた証拠です。そういう弟子たちに対して主イエスは、1人の子供をご自身のそばに立たせて、この世の秩序とは正反対の「神の国の秩序」を教えられました。

 当時のユダヤでは、子供は半人前で価値の低い存在とみなされていました。そのような小さな子供を受け入れることが主イエスを受け入れ、父なる神を受け入れることにつながること。そして子供のように最も小さな者にこそ、最も偉い者のように仕えなければならないことを教えられたのです。サタンが支配するところでは、常に弱い者に犠牲が強いられるからです。

 主イエスが病をいやし、悪霊を追い出されたのは、そのようなサタンの支配が打ち破られ、ここに神の国が来たというしるしでした。主イエスの弟子たちはこのことを覚えて、人の上に立ち、偉くなろうとするよりも、むしろ小さくなり、へりくだって仕えることを学ぶべきです。