2018年11月10日(土) エレミヤ23章 真の牧者の到来


わたしはダビデのために正しい若枝を起こす。
王は治め、栄え
この国に正義と恵みの業を行う。

彼の名は、「主は我らの救い」と呼ばれる。(エレミヤ23:5-6)

 神にとってご自分の民は羊の群れであり、地上には牧者たちが遣わされて群れを養う務めを負いました。その牧者たちとは王・預言者・祭司という民の政治的・宗教的指導者たちです。王国が神への信仰を失って滅びを招いたのには、この牧者たちの腐敗が大きく作用しています。羊飼いが自分を養うのに躍起で羊たちを追い散らし、神の言葉を語るべき者が神に聞かずに自分の心のままに語るとき、民は偽りの平和に憩って、悔い改めへ促されることもなくなりました。

 神の御旨を行う牧者たちがいないのを見て、神御自身が牧者を立てると宣言されます。「主は我らの救い」との名で呼ばれるその人は、ダビデの若枝として神の民を救い、平和をもって治めます。王も祭司も預言者も、神が備えた務めはどれも重くて罪ある人間には耐えきれない職務です。

 牧者たちの腐敗は歴史の中で繰り返され、しばしば改革が求められました。それをご存じの神は、真の牧者を地上にお遣わしくださいました。イエス・キリストこそ、民を治める唯一の牧者です。