2019年1月17日(木) 民数記31-32章 神の約束に向かって


モーセはガドとルベンの人々に言った。
「同胞が戦いに出ようとするのに、あなたたちは、ここにとどまるつもりなのか。なぜ、主が与えてくださる土地に渡って行こうとするイスラエルの人々の心を挫くのか。」(民数記32:6-7)

 神の約束の地を目指してヨルダン川の東側を北上してきた民でしたが、ルベンとガドの人びとが北上の途中で手にした土地に留まりたいとモーセに願い出たとき、モーセはこれを叱りました。40年前にカナンを偵察したときのことを思い出したからです。

 約束の地は個人プレーではなく神の民全体であずかるものであること、また、そのために神ご自身が民を導いて戦ってくださったことを思い起こします。このとき、ルベンとガドの人びとはその土地を嗣業として受け継ぐことを許されましたが、戦いそのものは民全体と共にすることへと導かれました。

 主イエスも、神の国を目指す者の覚悟をお教えになりました。「鋤に手をかけてから後ろを顧みる者は、神の国にふさわしくない」(ルカ9章62節)。神は、十字架と復活を目指して歩まれた主イエスを私たちにお与えになりました。主イエスを通して罪の赦しと永遠の命の約束に招いてくださったのです。その主イエスは私たちの救いのために戦われます。神の約束に招かれた者は後ろを振り返ることなく、その約束に向かって進むべきなのです。