2019年2月1日(金) 詩編45編 キリストの花嫁に授けられる愛の冠


「娘よ、聞け。
耳を傾けて聞き、そしてよく見よ。
あなたの民とあなたの父の家を忘れよ。
王はあなたの美しさを慕う。
王はあなたの主。彼の前にひれ伏すがよい。
ティルスの娘よ、民の豪族は贈り物を携え
あなたが顔を向けるのを待っている。」(詩編45:11-13)

 きょうの詩編は、王と王妃の婚礼を美しい言葉で飾る歌です。前半は、王のことが描かれます。その姿は麗しく、語る言葉は優雅。人生は神の祝福に満ち、正義の戦いにおいて敵を制圧し、真実と公正をもって国を治め、神に忠実に従う。香り高い衣装に身を包み、華やかな宮殿に住まわれる御方、と。

 後半は、王妃となる花嫁が描かれます。彼女は艶やかに着飾り、お付きの者たちを従え、参列者たちの祝福の中を、王座に就く王のもとに導かれます。彼女は外国人でありながら、王妃となったのでした。その彼女に、「父の家を忘れ、ただ王に従いなさい、王はあなたを心から愛している」と、呼びかけられます。彼女の支えは、王が自分を愛してくれているということであり、王の愛を全身に受けてその御前にひれ伏し、王妃の冠を受けるのでした。

 この王の姿に栄光のキリストの姿を見、この花嫁に教会の姿を見るとき(黙19章6、7節)、私たちはキリストを信じる者とされた栄誉と注がれる愛を新鮮な思いで身に受けます。きょうも、あなたの頭にキリストが愛の冠を授けてくださいます。