2023年9月19日(火) 創世記15章 信仰の旅路―回復してくださる神


主は彼を外に連れ出して言われた。
「天を仰いで、星を…数えてみるがよい。」そして言われた。「あなたの子孫はこのようになる。」(創世記15:5)

 信仰の旅路は、安易でも平坦でもありません。アブラム(アブラハム)も失敗と挫折を繰り返し経験しました。飢饉を避けてエジプトに逃れ、信仰者として恥ずかしい経験もした。いつまで待っても子が与えられない。

 今、アブラムは失望の淵に立っています。神から「あなたの受ける報いは非常に大きい」と言われても虚しく響きます。「あなたはわたしに子孫を与えてくださいませんでしたから、家の僕が跡を継ぐことになっています」。出るのはため息です。私たちも経験しているのではないでしょうか。

 神の導きを信じて歩み始めても失望することばかりです。課題を抱えて悩み、先が見えず不安に押しつぶされ、神への信頼が揺らぎます。しかし、神は信仰的な危機に立つ人の傍らにあって神への信頼を取り戻してくださるお方です。俯いてため息をつくアブラムを外に連れ出して「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい」と言います。

 下ばかり見ていた彼の目を上に向けさせます。満天の星空です。主は「あなたの子孫はこのようになる」と言われます。まさか、無理だろう。しかし、アブラムは自分の理性に抗って、神が全能であることを受け入れたのです。神はアブラムのこの信仰を「義と認めて」くださいました。

 【祈り】 主なる神よ。わたしが失望し、不信仰になるとき、わたしを支えて、あなたに信頼する者とさせてください。