2023年11月6日(月) 創世記27章 主の計らいをへりくだって信じる


ヤコブは答えた。「あなたの神、主がわたしのために計らってくださったからです。」(創世記27:20)

 神が私たちのために計らってくださる。これは真の神を信じる者の信仰です。しかし、ここでヤコブと母リベカが企てたことは、神の計らいだと言い張るわけにはいきません。

 神はリベカに対して、「兄が弟に仕えるようになる」と告げておられました(創25章23節)。それ故、リベカは弟のヤコブが祝福を受け継ぐべきだと思って焦ったのでしょう。

 そうは言っても、リベカがイサクの言葉を耳にしてエサウより先に料理を用意できたことを、神の計らいだと正当化することはできません。

 神の御心はヤコブが祝福を受け継ぐことでしたが、人間的画策により、しかもイサクを騙して実現しようとしたのは、神の御心に適いませんでした。それでヤコブはエサウを逃れて故郷を離れざるを得なくなります。

 神は人の画策によらずに約束を実現することはできますが、イサクを騙したヤコブへの祝福はそのまま保たれ、長子の権利を軽んじたエサウは祝福を受けられなかったのです。

 人の画策にもかかわらず神の約束は実現に至りますが、私たちは自分の勝手な行動を棚に上げて主の計らいだと言い張ることはできません。

 主イエスによる救いの約束を信じる者は、へりくだって主の計らいを心から信じて歩むのです。

 【祈り】 主よ、深い御心をもって計らってくださるあなたを信じて、へりくだって歩めるように導いてください。