2023年12月14日(木) 創世記41章 主なる神への信頼に立つヨセフ


「このように神の霊が宿っている人はほかにあるだろうか」(創世記41:38)

 エジプトのファラオに夢の解き明かしを求められ、ヨセフは、ファラオの見た夢がどのように実現するかをファラオに告げました。ファラオとその家来たちは、ヨセフの明確な解き明かしに圧倒されたに違いありません。それゆえ、彼らはヨセフを賞賛し、「このように神の霊が宿っている人はほかにあるだろうか」と言って、主なる神の御力を認めました。

 ヨセフは、こうしてファラオに忘れることのできない印象を与えました。ヨセフをとおして神の知恵が知らされたのだと感じて(39節)、ファラオはヨセフをエジプト全国の上に立てました。

 ヨセフは、多くの試練の中で、神への忠誠を貫きました。人生の絶頂のようなこの時も、主は彼と共におられます。ヨセフはそのことを認めて告白します。「わたしではありません。神がファラオの幸いについて告げられるのです」(16節)。この確信がヨセフを貫いていました。

 給仕役の長に忘れられたという失望の中でも、ヨセフの神への信頼は磨かれ、深まっていました。ヨセフは、夢に示された神の御心の実現を信じて、神を中心として歩みます。ついにヨセフは人生の大仕事に臨む準備が整えられました。彼は牢獄から宮殿に来て、主に仕えます。

 【祈り】 主よ、人生の潮の満ち引きにおいて、私たちがいつもあなたを中心とすることができるよう助けてください。