2004年12月12日(日)解放の神(詩編146:7-8)

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。

 今朝は旧約聖書詩編の第146編の言葉です。

 「主は捕われ人を解き放つ」

 きょうはアドベント、待降節の第三の日曜日です。待降節というのはクリスマスに備える期間です。それと同時に、やがてもう一度来てくださるイエス・キリストを待ち望む期間でもあります。その待降節のときに好んで読まれる詩編の一つが先ほどお読みした詩編の146編です。

 この詩編の出だしは「ハレルヤ」という言葉で始まっているので、「ハレルヤ詩編」とも呼ばれています。「ハレルヤ」と言うのは「主をほめたたえよ」というヘブライ語の言葉です。この詩編の作者はどんな主である神をたたえているのでしょうか。それは捕われ人を解き放つ主です。

 貧困も飢餓も人を捕らえて、人間らしさを失わせてしまいます。病も人間から自由を奪うことがあります。また、それ以上に人間の貪欲の罪が人間をあらゆるものの虜にしてしまいます。

 一体、そんな虜の状態から誰が救い出してくださるのでしょうか。人間は当てにならないとこの詩編の作者は言います。天地を造られた主こそ、わたしたちをあらゆる罪の束縛から解放してくださるお方です。

 それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。