2004年12月19日(日)御名を呼ばせてください(詩編80:19)

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。

 今朝は旧約聖書詩編の第80編の言葉です。

 「わたしたちはあなたを離れません。 命を得させ、御名を呼ばせてください。」

 いよいよ今週はクリスマスを迎えます。まことの救い主、イエス・キリストのお生まれになったことを記念する日です。この救い主であるメシアが到来するまで、旧約聖書の民は何百年と待ちつづけました。その間に自分たちの国、そのものが存亡の危機に立たされるような経験もしました。

 きょう取り上げた詩編は、まさに荒廃する自分たちの国を見据えながら、自分たちの救いを待望して歌った詩です。神を羊飼いに見立て「御耳を傾けてください」と嘆願します。まことの羊飼いである神の力強いリーダーシップが現れることをこの詩編の作者は期待しています。

 「わたしたちはあなたを離れません。 命を得させ、御名を呼ばせてください。」

 この叫びは、ただ単に一民族の期待に留まるものではありません。聖書の神の救いを信じる者すべてが、クリスマスを迎えるたびに、同じ思いを抱きます。

 「わたしたちはあなたを離れません。 命を得させ、御名を呼ばせてください。」

 それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。