2005年2月6日(日)主はわたしの羊飼い(詩編23:1)

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。

 今朝は旧約聖書詩編の第23編の言葉です。

 「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。」

 羊の群れとそれを飼う羊飼い。聖書の世界では見慣れた光景です。羊を飼ったことないわたしには、何とものどかで平和な風景を思い浮かべてしまいます。しかし、実際には雨風の強い日もあれば、野獣に襲われる危険な日もあるのでしょう。そういう大変な日々があればこそ、羊飼いは羊を大切に思い、羊たちも自分の飼い主に信頼を寄せるのでしょう。

 この詩編23編は、主である神を羊飼いに、そして、自分を一匹の羊に譬えて、神への揺るぎない信頼を美しく歌い上げています。その出だしのところで、「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない」と言い切っています。

 人が生きるときに、様々な困難にぶつかります。不安な日々を過ごすこともあります。この詩編の作者にはそうした困難が何もなかったと言うのではありません。そうではなく、苦しみや悲しみの中で、いつも自分の羊飼いである神を身近に感じることができたのです。

 悩み苦しみのある中で、「わたしには何も欠けることがない」と確信できる平安な生き方を送れるとは何と素晴らしいことでしょうか。

 それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。