2005年2月23日(日)ひとつのことを主に願い(詩編27:4)

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。

 今朝は旧約聖書詩編の第27編の言葉です。

 「ひとつのことを主に願い、それだけを求めよう。」

 昔、アウトドアライフに凝ったことがありました。キャンプに出かけるたびに新しい道具を買って、キャンプ生活を充実させました。ところがあるとき気がついてみると、たくさんの荷物に囲まれて、自然を楽しむどころではなくなりました。

 きょうの詩編の作者は、「ひとつのことを主に願い、それだけを求めよう」と言っています。きっとそれまでは他にもいろいろな願いがあったのかもしれません。しかし、今は一番大切な一つのことだけに気がついたのです。その一つのこととは「命のある限り、主の家に宿り、主を仰ぎ望んで喜びを得、その宮で朝を迎えること」です。

 「命あってのものだね」という言葉があります。この詩編の作者にとっては「聖書の神あってのものだね」なのです。もし、聖書の神と共に過ごすことが適わないとしたら、他のどんなことによってもそれを埋め合わせることが出来ないと言うのです。

 思うに、どんな人の人生にも、なくてはならないことはそんなに多くはないはずです。不要なものをそぎ落としていった時、あなたの手元に最後に残しておきたいものは一体なんでしょうか。

 それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。