2005年4月17日(日)神は我がやぐら(詩編46:2)

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。

 今朝は旧約聖書詩編の第46編の言葉です。

 神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。 苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる」

 この詩編を題材にした宗教改革者ルターの讃美歌「神は我がやぐら」はとても有名な讃美歌です。「砦」や「やぐら」と言うのは、外敵から町を守るために建てられた堅固な建物です。文字通りに取れば、そこに歌われている神はいくさの神、戦いの神ということになるでしょう。

 しかし、ルターが歌っているのも、この詩編の作者が歌っているのも、文字道りの敵のことだけではありません。人が生きていくときには様々な苦しみに出会います。いわれのない濡れ衣を着せられたり、こちらに落ち度がないのに責められたりすることもあります。突然の事故や災害で苦しい思いをすることもあります。親しい者の死に直面して悲しい思いをすることもあります。ひとりこの苦しみや悲しみと戦っているように感じる時もあります。

 しかし、正に自分ひとりで苦しんでいると思えるときにも、神は「必ずそこにいまして助けてくださる」お方なのです。この詩編はそういう神との出会い、そういう神を信じる幸いを歌い上げています。神はいつもあなたと共にいてくださり、きょうもあなたを守ってくださいます。

 それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。