2005年9月18日(日)栄光と力を主に帰せよ」(詩編96:7)

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。

 今朝は旧約聖書詩編の第96編の言葉です。

 「諸国の民よ、こぞって主に帰せよ 栄光と力を主に帰せよ」

 この詩編は、礼拝への招きです。それも、諸国の民を巻き込んだ、世界規模の礼拝です。この礼拝の中心に、世界の救い主である聖書の神が立っています。そのお方に栄光と力を帰せよ、とこの詩編の作者は人々を招きます。

 聖書の神は決して小さな地域の神ではありません。特定の民族だけの神でもありません。全世界の救いを引き受けられた神なのです。人類の救いと希望がこのお方に掛かっているがゆえに、すべての民が礼拝に招かれています。

 けれども罪深い人間は、まことの神に帰すべき力と栄光を、自分のものとしようと企てます。栄光は自分のものに、恥は神のせいにしようとたくらみます。この歪んだ企てが、人と世界をむなしいものにしてしまいます。神にこそふさわしい力と栄光を神に帰さない生き方は、見せかけだけの空虚で実りのない人生です。

 人は神の栄光を仰ぎ見、神に栄光をふさわしく帰するときに、神の備えて下さる救いの業をはっきりと見ることができるのです。

 「諸国の民よ、こぞって主に帰せよ 栄光と力を主に帰せよ」

 それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。