2005年10月30日(日)約束を守られる神」(詩105:8編)

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。

 今朝は旧約聖書詩編の第105編の言葉です。

 「主はとこしえに契約を御心に留められる 千代に及ぼすように命じられた御言葉を」

 旧約聖書にはイスラエル民族の歴史が描かれています。しかし、旧約聖書はただの民族の歴史を描いた書物ではありません。その歴史を描くにあたっては、歴史を見る独特の視点があります。それは、神の約束に関わる歴史なのです。神が約束し、契約を立て、それを神が果たして下さる歴史なのです。神は小さな取るに足りないイスラエル民族を一方的な恵みによって選び出し、この民族と救いの約束を結び、その約束に従ってこれに救いをもたらしました。この約束に忠実な神をきょうの詩編はほめ称えているのです。

 この約束に忠実な神は、今もなおご自分が誓われた救いの約束を忠実に果たしてくださるお方です。それに対して、わたしたち人間は神との約束を守れない弱さがあります。もし、救いの歴史が人間の忠実さに掛かっているのだとすれば、救いは少しも実現しなかったことでしょう。神が約束を忠実に果たしてくださっているからこそ、わたしたちの救いは確かなのです。そして、そのように神が振る舞ってくださるからこそ、この神に従っていくことが大切なのです。

 それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。