2006年10月29日(日)一人一人を支えて下さる神(詩編145:14)

おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第145編14節の言葉です。

「主は倒れようとする人をひとりひとり支え うずくまっている人を起こしてくださいます。」

この詩編145編は、「いろは歌」であると言われています。それぞれの節のはじめがヘブライ語のアルファベット順に並んでいるからです。このような詩編を書いた作者のテクニックと遊び心を感じさせられます。
では、いったいこのような技巧を凝らして、この詩編の作者は何を表現したかったのでしょうか。この詩編全体を彩っているのは神への賛美です。聖書の神がなぜ賛美に値するのか、神の恵みの業の偉大さを歌い上げています。
神は何よりも主権をもってとこしえに世界を統治される偉大な王です。その威光の輝きはあまねく全地を覆っています。この詩編を読めば読むほど、とてもスケールの大きな神の栄光の姿が目の前に浮かんできます。
けれども、この聖書の神は決して世界と人間をはるかに超越していらっしゃるだけのお方ではないのです。

「主は倒れようとする人をひとりひとり支え うずくまっている人を起こしてくださいます。」
聖書の神は地表に豆粒のようにうずくまる人をも目に止められるお方なのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。