2006年12月31日(日)神の計らいは大きい(詩編139:17)

おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第139編17節の言葉です。

「あなたの御計らいは わたしにとっていかに貴いことか。 神よ、いかにそれは数多いことか。」

今年一年もきょうで最後となりました。一年間の最後の日に、一年を振り返ることはとてもよいことです。もちろん一年を振り返るのは後悔するためではありません。過去を嘆いても、過去を変えることはできません。また、一年を振り返るのは忌わしい思い出を心に反芻するためでもありません。過去を恨む心を抱いていては明日をより良く生きることはできません。
後悔する思いや過去を恨む気持ちから解放されるためには、神の恵みを数えることです。この一年をとおして神が示してくださった特別な計らいを思い起こすことです。

この詩編の作者は言います。
「あなたの御計らいは わたしにとっていかに貴いことか。 神よ、いかにそれは数多いことか。」
この言葉は、この詩編の作者が特別に恵まれていたからいえる言葉では決してありません。事実、この詩編の作者の周囲には逆らう者や流血を謀る者がいるのです。しかし、それでもなお、この詩編の作者は日々の生活の中に神の存在を感じ、神の計らいの大きさを実感しているのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。