2007年2月4日(日)万物の所有者(詩編24:1)

おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第24編1節の言葉です。

「地とそこに満ちるもの 世界とそこに住むものは、主のもの」

地球とその中にあるものは誰のものなのか。宇宙とその中にあるものは誰のものなのか。この壮大な問にわたしたちはどんな答えを持っているでしょうか。ある人は、「それは誰のものでもない」と答えるかもしれません。ある人は「所有権を持っている人のものだ」と答えるかもしれません。また、ある人にとってはこの問自体がナンセンスで答えようがないとするかもしれません。

聖書がこの問題を取り上げるのは、そこには一つの世界観なり人生観が表明されているからです。聖書の答えは、「世界も宇宙もそれを造られた神に帰属する」というものです。宇宙や世界が誰かの所有だと主張される前に、それらは神の支配の下に置かれているということです。人間が「これは自分のものだ」といったとしても、所詮それは神から一時的に与えられたものに過ぎないのです。言い換えるなら、神からの授かりもの、預かりものとして、それらを細心の注意をもって管理すべき義務が人間にはあるということです。
「地とそこに満ちるもの。世界とそこに住むものは、主のもの」と告白する者には責任ある管理者としての生き方が求められているのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。