2007年9月9日(日)未来への警告(詩編78:8)

おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第78編8節の言葉です。

「先祖のように 頑な反抗の世代とならないように 心が確かに定まらない世代 神に不忠実な霊の世代とならないように」

詩編78編はとても長い詩編です。イスラエル民族が体験したエジプトからの救いに始まって、ダビデ王の時代までの長い歴史を扱っています。作者が生きている時代はそれよりももっと後の時代で、そこから過去の歴史を振り返っているようです。
作者が歴史を振り返るのには理由がありました。それは神の恵みを数えると同時に、その神の恵みに対して、自分たちの先祖がどれほど恩知らずで、神を裏切ってきたかを語るためです。それは先祖たちを告発するためというよりも、むしろ、これからの世代に対して警告を発するためです。

裁きの座に着くときに、「誰かが自分に警告していてくれたら」という言い訳は通用しないのです。既に警告の言葉は聖書の歴史の中に十分語り尽くされているからです。
「先祖のように 頑な反抗の世代とならないように 心が確かに定まらない世代 神に不忠実な霊の世代とならないように」聖書に描かれた歴史から学ぶことが大切なのです。

それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。