2007年9月16日(日)御名のために(詩編79:9)

おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第79編9節の言葉です。

「わたしたちの救いの神よ、わたしたちを助けて あなたの御名の栄光を輝かせてください。 御名のために、わたしたちを救い出し わたしたちの罪をお赦しください」

聖書を読んでいて、ときどきわたしたちには理解できない表現が出てきます。きょうの箇所には「御名のために、わたしたちを救い出し わたしたちの罪をお赦しください」と出てきます。
この願いを祈っている人々は、民族が滅亡するほどの苦しみに遭っています。しかも、その原因は彼ら自身の罪深い生き方にあったのです。そんな状況の中で人が取る行動とは一体どんな選択肢があるのでしょうか。

自分を恥じて死んでお詫びをするという選択肢もあるでしょう。あるいは、最後のチャンスを願ってがむしゃらに善い業に励むという選択肢もあるでしょう。

ところが、聖書にはしばしば「神の名誉のために、わたしたちを助けてください」という発想があるのです。随分と虫がいい祈りに聞こえます。しかし、この願いこそ、自分の罪の深さを知っている者の真摯な願いなのです。自分ではどうすることもできないから神に願うしかないのです。そして、その願いが聞かれるとしたら、それはただ神の名誉、神の栄光こそが根拠なのです。神はご自分の名誉にかけて救ってくださるお方なのです。

それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。