2008年3月16日(日)わたしが愛したように(ヨハネ13:34-35)

おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。

「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」(ヨハネ13:34-35)

イエス・キリストはこれを「新しい掟」とおっしゃいました。いったいどういう点で新しいのでしょうか。
旧約聖書には隣人愛についての古くからの掟があります。

「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい」。

二つの掟を見比べてみるとよく似ています。どちらも愛についての掟です。そして、どちらもその愛の対象は人間です。
イエス・キリストが与えてくださった掟が違っているところは、「自分自身を愛するように」ではなく「イエス・キリストが愛したように」愛するということです。自分を愛する人間の愛が基準ではなく、人をこよなく愛してくださったキリストの模範が愛の基準であるということです。
しかし、わたしたち人間は欠けたところの多いものですから、キリストと同じように愛することはできないかもしれません。確かにそうです。けれども、まずはイエス・キリストに愛されている自分を見出すことはできるはずです。無条件の愛を示してくださるキリストに出会ってこそ隣人を愛する一歩が始まるのです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。