2008年6月29日(日)一番偉い人(マルコ9:35)

おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。

「いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい」(マルコ9:35)

この言葉は誰が一番偉いかを議論していた弟子たちに対する言葉です。人間とはついつい上下を関係を決めたがるものです。もちろん、ふさわしい敬意を表わすために誰が偉い人であるかを知っておくことは大切なことです。
しかし、人が誰が一番偉いかを知りたいのは、そんな純粋な動機からではありません。悲しいかな、誰が自分より偉くて素晴らしい人間であるかと言うことよりも、自分は誰より上に立っているのか、自分の下にどれくらいの人間がいるのか、そっちの方により強い関心を持っているのです。
自分より上にいる人を見上げて、自分の小ささを知って自信をなくすよりも、下の人を見下げて自己満足に浸る方が心地よいからです。

けれども、イエス・キリストが弟子たちに求めている本当の偉さは、それとは逆のものでした。一番最後の者、一番下に立って仕える者になるようにと弟子たちに求めていらっしゃるのです。いえ、主イエス・キリストご自身が神と人とに徹底的にお仕えになったお方なのです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。