2008年9月28日(日)豚に真珠(マタイ7:6)

おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。

「神聖なものを犬に与えてはならず、また、真珠を豚に投げてはならない。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたにかみついてくるだろう。」(マタイ7:6)

「豚に真珠」という言葉がイエス・キリストの口から出た言葉であることを知っている人は多くはないでしょう。まして、この言葉が「神聖なものを犬に与えてはならない」という言葉とセットになっていることを知っている人はほとんどいないでしょう。
この場合の「真珠」とはただ単に「価値のあるもの」、「ありがたいもの」というのとは違います。「神聖なもの」と言い換えられているように、神の国に関わる「神聖な教え」をさしているのです。
なるほど、キリストの教えの価値を理解しない人にいくら熱心に伝えたとしても、それはまったく無駄なことです。
けれども、この教えを実践しようとして、誰が一体豚なのか、誰が一体犬なのか、そんな裁きの目で周りの人々を見始めたとしたら、だれも素直な気持ちで話を聞いてはくれないでしょう。

価値あるキリストの教えの前に、自分こそが豚になってはいないか、自分こそが犬になっていないか、キリストは問い掛けていらっしゃるのです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。