詩編のことばとこころ 2006年1月1日(日)放送

山下正雄 (ラジオ牧師)

山下正雄 (ラジオ牧師)

メッセージ: 「神が一歩一歩の歩みを」(詩編37:23)

  あたらしい年を迎えていかがお過ごしでいらっしゃいますか。ラジオ牧師の山下正雄です。

 今朝は旧約聖書詩編の第37編の言葉です。

 「主は人の一歩一歩を定め 御旨にかなう道を備えてくださる。」

 昔から「一年の計は元旦にある」と言われています。きっとラジオをお聞きのあなたも、新しい年を迎えていろいろな抱負を抱き、新しい年の歩みに期待を寄せていらっしゃるのではないでしょうか。あるいは逆に、いつもと変わり映えのしない年明けを迎えて、夢も希望もなくすごしていらっしゃる方もおられることでしょう。

 行き過ぎた期待に浮かれる前に、また行き過ぎた絶望に押しつぶされてしまう前に、聖書の神の言葉に耳を傾けましょう。

 この詩編の作者は苦しみの中でこの詩を書いています。回りには悪事を働く者たちが満ち溢れています。不正を行う者たちに心を挫かれそうな勢いです。心を惑わされそうになるこの世に生活の場があるのです。生活の場があるこの世に生きながら、この詩編の作者は歌います。

 「主は人の一歩一歩を定め 御旨にかなう道を備えてくださる。」

 聖書の神が、一歩一歩を備え、支えてくださるので、悩み苦しみが多いこの世にあっても、安んじて希望のうちを歩むことができるのです。

 それではあなたの上に、この一年も主の平安が豊かにありますように。

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