あさのことば 2007年9月19日(水)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

立石章三(横浜中央教会牧師)

立石章三(横浜中央教会牧師)

メッセージ: アブラハムとイサク

 お元気ですか。横浜中央教会の立石章三です。
 今週は家族について考えています。今日は信仰者の父アブラハムとその子イサクについてです。

 アブラハムが100歳、サラが90歳の時、約束の子イサクが奇跡によって生まれました。この子供は、アブラハムの子孫が「天の星のように増える」という、神の約束の目に見える保証でした。目にいれても痛くないほどのイサク。ところが神の新しい命令が来ました。イサクを犠牲として捧げろというのです。アブラハムは誰にも告げずに、イサクを連れてモリヤの山、現在のエルサレム神殿の地に向いました。そしてついにアブラハムはイサクを縛り上げ、祭壇の薪の上に乗せたのです。

 この時イサクは、薪を背負って運ぶことができるほどの力強い少年になっていました。しかしイサクは父親のなすがままに縛られていました。ここにある家族の関係は驚くような関係です。自分を殺そうとする父親のなすがままになっている子供。この家族の関係は私たちの理解を越えた関係です。これはすべての信仰者の父としてのアブラハムに課せられた試練でした。

 神はアブラハムにこう言われました。「自分の独り子である息子すら惜しまなかったので、あなたを豊かに祝福する」。それからおよそ2000年後、神はご自分の独り子である息子すら惜しまず、人類の罪を贖うため、イエス・キリストを十字架にかけて殺されました。イエスは父なる神の命令に従い、一切の抵抗をすることなく、十字架にかけられました。アブラハムとイサクの親子関係は、父なる神とその子イエスとの関係において完成したのです。
 救いは犠牲なくして得られるものではありません。人間には支払い切れない罪の刑罰を、神自らが、私たちに代わって支払って下さったのです。

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