鈴木牧雄（湘南恩寵教会牧師）

メッセージ： 狭い門から入りなさい

　いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。マタイによる福音書7章13節からです。

　「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入る者が多い。しかし、命に通じる門はなんと狭く、その道も細いことか。それを見いだす者は少ない。」

　よく「人生の道は違っても、みな頂上を目指しているのだから、最後はゴールできる」と言われます。しかし、決してすべての道がゴールに向かっているわけではなく、ゴールに通じていなければ、すべてが徒労に終わります。逆に、ゴールに向っている道を知っているなら、とにかくまっすぐ進めば必ずゴールに到達します。人生、プロセスも努力も大切です。しかし、ゴールに通じている道を見極めその道を歩み始めることが、すべてを決します。

　そして主イエスは、「狭い門から入りなさい」とおっしゃっています。狭い門と細い道が命に通じているからです。ただ、門そのものが狭く道そのものが細いわけではありません。私たち自身の人間が狭くて小さいだけです。実際、寄らば大樹の陰の事なかれ主義に流されがちではないでしょうか。今までの自分を変えたくなく、古い自分を捨てられないので、門をくぐることができないだけです。そのような狭く小さな自分を正直に認めて、キリストの道を求め始める。これが、主イエスのお教えくださった、人生を生き生きと歩んでゴールするための秘訣です。

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