あさのことば 2008年12月1日(月)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小堀 昇(いずみ教会牧師)

小堀 昇(いずみ教会牧師)

メッセージ: ストライキがやんだ

 お元気にお過ごしですか。私は今週一週間、この番組を担当させて頂きます、横浜市旭区にありますいずみ教会牧師の小堀昇と申します。宜しくお願いいたします。

 1880年4月のことでした。新島襄創立による同志社大学で、ある学園紛争が起こっていました。それは生徒の一部達が、クラスを放棄して、無断欠席を続けていると言うようなものでした。
 新島襄は苦しみました。彼らを校則を持って処罰するなら、無断欠席は退学という大変厳しいものでした。そして彼はそれを断行しなければならない、そういう立場にもあったのです。

 4月13日、礼拝堂の講壇に、新島襄は桑の太いステッキを持って立ちました。そして暫く説教を語った後、新島襄はこう言いました。「このたびの事によって君達が退学にでもなったら、君たちの将来は果たしてどうなってしまうのだろうか。君たちの将来の事を思うと心配でたまらない。今回の、この事は君達の責任ではなく、わたしの不徳の結果である。どうして諸君を罰することができようか。」
 このように言って彼は何とその太いステッキを振りあげて、自らの手を打ち叩き始めたのでした。遂にステッキは二つに折れてしまいました。あっけにとられて見ていた学生達は、我に返るや、数名の学生が壇上に駆け上がって「先生、やめてください」必死に止めました。「諸君、これにて、この件における処罰はすんだ」こう言い残すと、新島襄は一人礼拝堂から去っていきました。

 この時をもって、ストライキはやみました。
 新島襄が、生徒達のために自らを罰したように、神は私達のために、イエス様を十字架で罰して下さいました。イエス様を信じるときに、あなたも永遠のいのちを得ることができます。
 どうかあなたもイエス様を信じてください。

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