熊田なみ子のほほえみトーク 2008年2月19日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

あなたとわたしの生きてる時間 すべてがうまくいかない時

 その日、スタジオを出て電車に乗った時、午後8時を過ぎていました。「座れたわ!」と喜んだのもつかの間、車内アナウンスが流れました。「人身事故がK駅で起こりました。しばらくこのまま全線ストップ致します。振替輸送は・・・」起こった場所は、私が降りる駅。
 先日聞いたお話が瞬間的に心の中に蘇ります。「人身事故が起こっても、みんな亡くなった方の苦しみを思わず、迷惑だとばかり思っている。」今回も一緒の街に暮らす方が亡くなったかもしれないのに。私は、帰る時間がどんどん遅くなることばかり気になります。「私も同じだ、お腹がすくし疲れているし・・・」。朝ならばきっと、「会議に遅れてしまう、お店の開店が遅れて大切なお客様を待たせてしまう」と思い、みな生きてる時間の中でヤキモキしてしまうのです。人間は本当に弱く小さな存在ですね。

 それから長い時間が流れました。やっと発車することができ、ほっとして疲れ果てて眠りました。ぐっすり眠ったのですね。きっと。はっと気付いた時はもう遅かったのです。降りる駅を通過していました。「しまった!大変だ!」慌てて停車した駅で降りたのですが、ホームはガランとして人影もまばら。そして、「ダイヤが乱れてしばらく上り電車は来ません」とのアナウンス。Wパンチです。
 でもノックアウト、ダウン直前に天に向かって叫んでいました「神様どうしましょう?いったいこれはどういうことなのでしょう?」すべての歯車がうまく回らない、あなたにもそんな時があるでしょうか?

 それから冷え込むホームでホットミルクティーを買い、一口飲みました。なんと暖かな美味しいミルクティ。ベンチでひとり「待つ」ことを心の中で考えました。いつ来るのだろう、早く来てほしい、寒くてたまらない、こんな状態から救ってほしい。
 そんなことを思っているうちに、これは私の信仰の歩みのようだとも思えてきました。やがて神の御国は完成する。私たちには聖書から確かな希望が与えられている。でも今、私たちも世界も生きる時間の中で思うようにならない様々な罪深い問題を抱えている。「主よ 来てください!」と叫んでいるのですね。この日帰宅はなんと12時過ぎとなりました。

 「ほほえみトーク」を聴くと元気になれます!とお便りやメールをいただきます。でも私も「困った!どうしよう神様!」と叫んでいます。
 生きてる時間の中で実際にあれこれ起こること、みんなドラマがありますね。全てが自分の思いどおりになるという人がいるでしょうか?誰もみなそうではないのです。「人生の主人公は自分ではない」と聖書は語るのですから。本当の主人公はイエスさまです。今日という日の尊い命を感謝して生きていきましょうね。 くまだなみこ

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