熊田なみ子のほほえみトーク 2008年4月15日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

あなたとわたしの生きてる時間 話しことばと感受性

 今年「ことば」「いのち」「こころ」をキーワードにお届けしているほほえみトーク。今日は「ことば」について考えましょう。
だいぶ前から、○○の品格という本がよく出版されています。「ことばの品格」も考えることがありますね。毎日使う私たちのことばにも気をつけたい、でもついついうっかり人を傷つけることばが飛び出してしまう!というメールをいただいたりします。また、私たちの周りには、何気なく言葉を出して気まずくなった雰囲気を温かくしてくださる素敵な方がいらっしゃいますね。その方の感受性が磨かれていることを思います。

 私は聖書を開くようになって毎日の話しことばもいろいろ考えるようになりました。心を傷つけるようなことばも罪深い人間の心からは出てくるからです。さて先日、私の本棚にある「日本語のレッスン」を開くとこんなことばが目に留まりました。

 「感じ良い話し方をする人とは感受性豊かな人だともいえる。その感受性の豊かさを前提にして、アーティキュレーション(歯切れ良い、はっきりした発音)、イントネーション(感情や意志による声の上がり下がり、抑揚、語調のこと)、アクセント(日本語の場合、強弱ではなく高低のアクセント、言葉の調子)などに難点のないことが、美しい日本語を話すための基本条件である。」(「日本語の発声レッスン」川和孝著・新水社)。
まず自分の「話しことば」が、相手に正確に伝わっていないことを自覚しなさい、と。この自覚から日本語の会話が始まりますと。なんだか耳が痛いですね。あなたはいかがですか?

 「話しことばを育てることは、感受性を磨くことが必要」とも言われています。よく例えられる「話しことばのキャッチボール」をどんなふうにしているか、優れたキャッチャーばかりなら、こちらが変なボールをもし投げてしまっても受け止め方が上手でしょう。安心して話すこともできますね。でもなかなかそうもいきません。

 以前アメリカに「ランゲージアート」というこどものクラスがあることを聞きました。言葉も芸術作品。子どもの頃からそのようなクラスで「話しことばと感受性」を考えることができたら幸せです。個性がある一人一人がどんなふうに言葉を使うかは異なりますから。
「罪許された感謝をもって自分を愛するように隣人を愛しなさい」との聖書のみことばに心の耳を傾けながら考え続けたいものです。

「わが子よ。わたしの言葉に耳を傾けよ。
わたしの言うことに耳を向けよ。
見失うことなく心に納めて守れ。
それらに到達する者にとってそれは命となり全身を健康にする。
何を守るよりも 自分の心を守れ。そこに命の源がある。
曲った言葉をあなたの口から退け
 ひねくれた言葉を唇から遠ざけよ。
目をまっすぐ前に注げ。
あなたに対しているものに まなざしを正しく向けよ。
どう足を進めるかをよく計るなら 
あなたの道は常に確かなものとなろう。
右にも左にも偏ってはならない。悪から足を避けよ。」(箴言4:20-27) くまだなみこ

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