あさのことば 2009年11月17日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

今井 献(東京教会牧師)

今井 献(東京教会牧師)

メッセージ: 誘惑となった家族

 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
 マルコ福音書3章31節以下を読むと、自分を取り押さえに来た母と兄弟たちに対して、冷淡に振る舞うイエス様の姿が記されています。「わたしの母、わたしの兄弟とは誰か」。そして人々を見回して「見なさい、ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ」と語って、ご家族を拒否しておられます。

 家族は、イエス様を厳しく非難したり意地悪をするためではなく、心配して、善意から取り押さえに来たのだと思います。それでもイエス様は拒否なさいました。
 イエス様は、これと同じようなことをペトロに対して行ったことがあります。マルコ8章31節以下です。イエス様が長老や祭司長たちによって殺され、三日目に復活することでメシアの働きを成就することを教えたとき、ペトロは無理解からイエス様をいさめました。するとイエス様は「サタン、引き下がれ」と厳しくペトロを叱ったのです。

 先生を心配する善意からであっても、結果的にメシアとしての働きに真っ向から反対する発言です。また、殺されるなんて理解できない、止めてくださいという願いは、苦難を前にしたイエス様にとって誘惑そのものでした。
 家族が心配して取り押さえに来たことも、メシアの働きを妨げることであり、しかも、家族という絆で引き止められることは大きな誘惑でした。それゆえ、イエス様は家族を退けたのです。

 十字架で死ぬことによって人を救う、このメシアの働きを全力で果たそうとするイエス様の姿を知ってください。

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