あさのことば 2010年3月2日(火)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

鈴木牧雄(湘南恩寵教会牧師)

鈴木牧雄(湘南恩寵教会牧師)

メッセージ: 裂けた垂れ幕

 いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。
 今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。
 マタイによる福音書27章50節からです。

「イエスは再び大声で叫び、息を引き取られた。そのとき、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂け、」た。

 十字架にかけられたイエス・キリストの壮絶な最期の場面です。「そのとき、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂け」ました。これは一体、何だったのでしょうか。
 神殿の垂れ幕とは、神殿のいちばん奥深くにある至聖所を隔てていた垂れ幕のことです。至聖所は、主なる神が降って来られるところで、年に一度だけ大祭司が入る以外、誰も入ってはなりませんでした。罪深い人間が聖なる神に近づくことなどありえないからでした。

 ところが、キリストが十字架に死なれたその時、至聖所の垂れ幕が真っ二つに裂けたのです。つまり、その時から私たち人間は、聖なる神に近づくことができるようになりました。なぜでしょう。それは、キリストの十字架が、私たち人間の罪を償う身代わりの死だったからでした。

 罪深い私たちにとって、聖なる神は、心の中まで探って罪を裁く近づきがたいお方と言えましょう。しかし、もし罪が赦されたなら、聖なる神の恵みに近づくことができます。本当の愛と真実に触れて救いにあずかることができるようになります。そのために、十字架の死をもって私たちの罪を償ってくださったのが、イエス・キリストという救い主なのです。

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