あさのことば 2010年3月25日(木)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

川杉安美(綱島教会牧師)

川杉安美(綱島教会牧師)

メッセージ: 見たら信じる?

 ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。

 私が高校生の時、教会に通い始めたころ、イエス様の時代に生まれていればよかったのになあと思ったことがあります。そうすれば、イエス様を直接見ることもできたし、声を聞くこともできたし、すぐに信じられたのではないかと思いました。

 しかし、今はそうでなくてよかったかもしれないと思っています。当時、イエス様を見た人たちは皆信じたかというと、むしろ信じた人の方が少なかったのです。かえって、イエス様に反発したり、「十字架につけろ」と叫んだりしたのです。自分がもしその時代に生きていたら、もしかしたら自分もイエス様に反発したかもしれない、と思うようになりました
 奇蹟にしてもそうです。イエス様は多くの奇蹟をなさいましたが、それを見た人たちが皆イエス様を信じたかというと、やはりそうではなかったのです。そういうことを見ると、イエス様を見たら信じるとか、奇跡が起こったら信じるとか、そんなに単純な話ではないということが分かります。
 聖書には次のようにあります。

「ユダヤ人はしるしを求め、ギリシア人は知恵を探しますが、わたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝えています。」(1コリント1:22−23)

 つまり、ユダヤ人は何か奇跡のようなことを求める、ギリシア人は何か新しい知恵というものを求める。しかし、キリストの弟子たちはキリストを宣べ伝えるのだと。それは、そういう方法で、人がイエス様を信じて救われるようにと、神様が定められたからです。そのようにして、今もイエス・キリストのことが、宣べ伝えられているのです。

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