あさのことば 2010年9月2日(木)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小堀昇(いずみ教会牧師)

小堀昇(いずみ教会牧師)

メッセージ: 世界で一番恐ろしい動物

 お元気にお過ごしですか。いずみ教会の小堀です。今日もご一緒に神様を見上げて歩んでまいりましょう。
 あるとき、ある町で動物園に行ったのです。「世界で一番恐ろしい動物!!」その看板に引かれて、列に並びました。いったいどんな動物がいるんだろう?私はわくわくしながらその順番を待ったのです。薄暗い部屋の中です。いよいよ私の順番になりました。私はおそるおそる中を覗き込んだのです。すると、向こうも何か不安げな表情でこっちを見ています。よーく見ると、何とそこにあったのは鏡でした。そこには私の姿が映っていたのです。「世界で一番恐ろしい動物」、実はそれは私でした。

 しかし、正直、私はこれを笑えませんでした。確かに人間の心の中には恐ろしい罪性があるのがわかるのです。テレビや新聞で殺人事件のニュースが流れない日は無いといってもよいでしょう。老人や子どもの虐待もよく聞かれるのです。本当に人間の心は罪に満ちています。

 聖書に出てくる世界最初の殺人、それは、兄カインが弟アベルを殺した事件でした(創世記4:8)。
 兄のカインは弟が悪いことをしたので殺したのではないのです。弟が正しく、自分が間違っていたので、彼を憎んで赦すことが出来なくなり殺してしまったのです。

 しかし、不思議です。聖書は次のように語ります。
「いや、それゆえカインを殺す者は、だれであれ七倍の復讐を受けるであろう」(創世記4:15)。神はこのように語られるのです。
 神は何と罪人のカインを守られます。それだけではないのです。最後には、神はその独り子をまでお遣わしになられて、人間の罪を解放してくださるのです。
 信じられない神の愛のゆえに、私たちは罪から解放されるのです。

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