キリストへの時間 2010年9月5日(日)放送 キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

丸岡洋希(南与力町教会会員)

丸岡洋希(南与力町教会会員)

メッセージ: 心の安らげる場所

 おはようございます。南与力町教会会員の丸岡洋希です。
 今朝は心の安らげる場所について考えたいと思います。

 アンパンマンは子供たちの人気者です。アンパンマンの生まれ故郷・高知県美良布のアンパンマンミュージアムには、週末になるとかわいい子供たちがやってきます。アンパンマンや友人のドキンチャン、いたずらっ子のバイキンマンたちと、終日飽きることなく遊んでいます。

 アンパンマンの人気の秘密は何でしょう。作者のやなせたかしさんは、アンパンマンを誕生させたときアンパンマンが世界中を飛び回り、貧困に苦しんでいる子供たちにパンを届け、尊い命を救いたい。そして子供たちに大きな夢を持ってもらいたい。そんな強い願いをアンパンマンに託したと語っておられます。世界の子供たちに夢と希望をのせ、アンパンマンを登場させたのです。ところが出版当時、その絵本は売れなく、早々と絶版となってしまったのですが、子供たちからアンパンマン待望の声が湧き起こり、やがて大ブームになったそうです。大人には理解できなかったのですが、子供たちはアンパンマンに何かを感じ取っていたのでしょう。子供たちは、子供なりに心の安らぎや平和を切に求めているのでしょうね。アンパンマンたちと遊ぶ子供たちの姿は、安心感と開放感に充たされた様子で、子供たちの癒しの世界が垣間見られます。うるわしい光景です。

 私たち大人にとってもそのような、癒しの世界はないものでしょうか。 自らの、62年の人生を振り返ってみますと、多くの恵みが与えられ必要が十分充たされているにも拘らず、不安や不満と様々なわずらいに心が支配されています。仕事はますます競争が激しくなり、社会環境は複雑化します。健康や家族のこと、それに、いずれはやって来る死の問題。心の豊かさを身につけるどころではなく、落ち着かぬ毎日です。さまざまな方法でリラックスを試みますが、それは一時の気休めに終わり、欲と不安はつのるばかりです。子供たちのアンパンマンミュージアムのような、癒しの世界はなかなか見当たりません。

 しかし、人生は空しく無意味なものではありません。実は、神様は私たちに命のアンパンマン備えてくださっております。命のアンパンマン、それはイエス・キリストのことです。イエス・キリストが私たちの「命のアンパンマン」である。そのことは、聖書のヨハネによる福音書6章に分かりやすく記されております。その箇所で、イエスは次のように語っています。
「わたしは命のパンである」「(わたし)を信じる者は、永遠の命を得ている」(ヨハネ6:47-48)。イエスは「永遠の命のアンパンマン」なのです。
 アンパンマンは子供たちに心の安らぎをプレゼントしますが、イエスは私たちに心の癒しに止まらず、朽ちることも無く、乾くことも無い永遠の命のパンを人々に届けてくださるのです。「命のアンパンマン」でありますイエス様が、いつも私たちのそばに居てくださるとは心強い限りです。

 また、「命のアンパンマン」を通して愛が注がれ、憩いが与えられ、癒される場所があります。それはキリスト教会です。そこはいわば「命のアンパンマンミュージアム」です。日頃の様々なわずらいや、心の重荷を下ろし、くつろいでみませんか。日曜日には是非「命のアンパンマンミュージアム」にお気軽に足をお運びください。そして、「命のアンパンマン」と出会ってください。

 貴重な朝の時間、耳を傾けていただきありがとうございました。今週も様々な出来事が皆さまにありましょうが、どうかお一人お一人に新たな希望が与えられますように。

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