熊田なみ子のほほえみトーク 2010年4月20日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

声の不思議

 「やわらか仕上げ春向きセーターヴォイス」とリスナーからお便りりをいただいた私。私は目を閉じて誰かを思うとき「あら?声が聞こえる…」と思うときがあります。それは世界でたった一つのオンリースペシャルヴォイスです。今目を閉じて愛する誰かを思ってみませんか?また、離れて暮らす親子がそれまで何十通も手紙やメール交換しても感情が高ぶらなかったのに、我が子の声を聴いた瞬間、涙がこぼれたというお話があります。肉声の不思議さです。人間の声はたった一人の声でも、また大勢の声でも私たちの心を揺さぶります。また、黙示録にある天の大群衆の声や大水のとどろきのような声とはいったいどんな声なのでしょうね。誰一人同じ声の人もいなことも神様の創造の御業の神秘です。

 福音書を読むとイエスさまが大勢の人々にお話をされる所があります。例えばマタイ5章からの有名な山上の説教。「幸いなるかな 心の貧しきもの…」。聖書の時代に自分が一緒に群集と佇んでイエスさまのお声を聴いていたらと思うことがあります。マイクがなくてもよく聴こえたのですね。きっとイエスさまのお声は力強く響き…心の深くまで染み渡り、魂を揺さぶるほどだったことでしょう。そのお声の力に、聴く人々は希望と勇気を頂いたことでしょう。

 毎日使う私たちの声はどうでしょうか?意識することはあまりありません。ところが声は正直に人柄やその日の気分をあらわしているのです。声の表情は言葉の意味を逆転させることも起こります。「キライ」と囁いても「大好きなのよ」と聞こえてくることもあるのですから。文字放送だけで番組を読んでくださる方と、音声配信で聴いてくださる方、ほほえみトークは2種類のリスナーがいらっしゃるのですがきっと番組に違った印象をもっていらしゃることでしょうね。

 さて、今日は以前お知らせしましたあなたのオンリーヴォイスを磨くことばのレッスン。日ごろ自分がどんな声でお話しているか意識したことがありますか?実に十人十色、いろいろな声があります。磨かれた良い声を出すことは簡単そうで実に難しいですね。
 ある方が最近急に耳が遠くなって、相手の声が聞き取りにくくなったとお話くださいました。よくよく聴いてみるとその聞き取りにくい相手の方、一番重要な「息」が浅いことがわかりました。ですから不安定でなかなか届かないのです。まずは基本が大切。姿勢を整え、腹式呼吸で声を出していきましょう。私も力むとどうも声がでませんし響かないことを感じます。私たちの身体全体が楽器ですから、リラックス!リラックス!です。先日は連日あまりにも声を出しすぎて失敗しました。でもそのピンチがきっかけで喉スプレーをミキサーさんが教えてくださいました。
 以前、ヴォイストレーナーのお話で「ギターの中に砂をたくさん詰めたら音が響きません」という例えを聞きました。私たちの身体も楽器ですからね。
 あなたの体力作りはどんなことをしていますか?ウォーキングでしょうか。筋トレでしょうか。
 まずは息を整えましょう。お腹から深い息を。よく朗読の世界で「息の溜め」が大切といわれますね。より自然に読んでいくためには、息をゆっくりしっかり出していかねばなりません。まず鼻から息を十分に吸って、口から「スー」と少しずつ出し、息を吐ききってみてください、ぐっと自然にお腹がふくらみますね。
 また、あなたは自分の声を録音したことがありますか?聞いて見ると思ってもみなかった発見があるかもしれませんよ。

 今日のポイント、身体は神様からいただいたオリジナル楽器、神様が創造されました芸術作品です。この楽器からあなたのオリジナルヴォイスが奏でられますから良く響く楽器にしていきましょう。声を出すためにまず「基礎体力作り」と「息」。繰り返し訓練し息の量を増やし、声が無理なく響きますように。お互いに励んでいきましょうね。人間に命の息を吹き込んでくださった(創世記2:7)神様の恵みが今日も豊かにありますように。
 春、お花の咲くような声とお便りも頂きました。私も基本を大切に励みます。  くまだなみこ

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