熊田なみ子のほほえみトーク 2011年3月15日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

みんな天才

 卒業式の季節。歌声の高らかに響くS君も今日は高校の卒業式、はしゃぎ回ってママが追いかけるのに一苦労だったK君も幼稚園の卒園式。今はこども礼拝の一番前の席で、一生懸命私のお話を聴いてくれます。子供たちの笑顔は大人たちに喜びを与えてくれます。

 さて、この季節に思い出すのは「♪いつのことだか思い出してごらん。あんなこと、こんなことあったでしょう♪」という歌。あなたも歌いましたか?

 小さな私設の「子供の家」に息子がほんの短い間通った頃、3月になると歌いました。そこには通園バスも、給食もありません。庭もなく、場所も狭く、近くの公園でどろんこ遊びの毎日。着替えて帰るのですが、着ていった服は泥んこで大変な事態。理想を掲げた一人の女性が、自分も子育てをしながら開設したユニークな場所でした。親もお弁当作り、送り迎え、話し合い、毎日の交換子育て日記メモと忙しい忙しい。子供を育てる親と保育者がいつもミニ手帳で交換日記を書いていたのです。少ない人数だからできる事だったのかもしれませんが。その「子供の家」の掲げる理想に全く同感というわけではなかったのですが、子供たちを扱う姿勢に私はとても感動していました。世界は神様のもの、子供たちも神様のもの。自分自身の頭で考えさせる仕掛けが、あちこちに散りばめられているのです。先生に言われた通りを上手に出来るのではなく自分で考え、自分らしい賜物を伸ばすということに一生懸命でした。でも現実はそんなにうまくいかず短い間で園は閉じられてしまいました。これは失敗なのでしょうか?
 私の心には、理想を掲げて踏み出したYさんの勇気が今も刻まれています。

 その後、引越ししてすぐそばのマンモス幼稚園に入りましたが、違いに驚くことばかり、全てが決められた通りに動くので、息子は馴染みにくかったようです。決められたお弁当を食べられなくて一人残されている子。息子は足らなくてもっと食べたい…。一人ひとり違いがあるのですが、なんでも同じ、一律にという形は、大人の側ではやりやすいですね。

 先日、ある企業が一芸入社の枠を3倍にするというニュースを読みました。「おとなしい人はいりません!」ということは?
 そういえば少し前、T大の入学式のことを建築家のA氏が嘆いている記事がありました。最優秀といわれるこの大学、学生3000人に対して保護者6000人も。「今日は子供の自立の日だから帰ってください」(笑)と話したそうです。親にサポートしてもらうと判断力に欠ける。日常の判断力を磨け!と。
 仕事力とは、「失敗を乗り越える能力だ!」私自身が教えられました。今は、就職難も重なり、大学卒業から専門学校というコースもあって、一昔前の時代から大きな変化を迎えています。一芸に秀でる人を企業が望むように変化し始めているのでしょうか。
 卒業の季節、これからの新しい道が祝福されますように。しっかりと考えて道を選択してください。失敗を恐れないでチャレンジしてください。

 私のパートナーは時々「子供たちはみんな天才!」と言います。私たちが神様の子供とされて、イエス様の赦しの愛をいただいて生かされるならば、人生のどのステージでも、お互いの比較と競争から抜け出して、たった一本の自分の道があることを思うことが出来ますね。あなたも私も天才なんだ!人生はどのステージでも大変で苦しいことが襲ってきますが、救い主イエスさまと一緒なら大丈夫ですね。  くまだなみこ

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