あさのことば 2012年6月11日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

メッセージ: キリストの十字架(1)愛の手本

 いかがお過ごしでしょうか、国立聖書教会の野島邦夫です。
 今週のテーマは、イエス・キリストの十字架の死の意味です。イエスは紀元30年ごろ、政治的にも宗教的にも罪はなかったにもかかわらず十字架刑に処せられました。なぜ、イエスの十字架の死は人を救うことができるのでしょうか?しかも、当時の人たちだけではなく、2000年も隔たったわたしたちをも。

 様々な側面があります。今日は最もわかりやすい、「愛の手本」という面を考えましょう。イエスは愛の実践者でした。「敵を愛し、迫害者のために祈れ」と教えられただけではなく、その通りの生き方を生涯貫かれ、十字架の木の上でも迫害者を呪うのではなく、最後まで彼らのために祈られました。このイエスの姿を記した福音書を読んで、多くの人が感動し、生き方を真似ようとしました。トルストイもその一人です。また、イエスは「友のために命を捨てよ」と言われただけではなく、犯罪人バラバの身代わりになって殺されました。イエスのこの自己犠牲の死も多くの人に感銘を与えました。

 このような影響力はイエスの十字架が持つ力です。しかしそのごく一部分です。感動が長続きするでしょうか。このような生き方を決意しても、弱いわたしたちが最後まで貫けるでしょうか。イエスの十字架にはわたしたちをもっと根元から変えるものがあるはずです。

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