あさのことば 2012年9月5日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

青山昭一郎(静岡盲人伝道センター理事長)

青山昭一郎(静岡盲人伝道センター理事長)

メッセージ: はかりしれぬ恵み

 おはようございます。静岡キリスト教盲人伝道センターの青山昭一郎です。
 今日はご利用者の方からの文章の一部を紹介致します。

 「読書は喜びの一つなので幾つかの点字図書館を利用しているのですが、それでも育児や家事、雑事に追われて、本を読むゆとりもない日々を随分長く過ごしてきました。それが最近、ふとしたきっかけで読書を始め、まるで眠っていた読書の虫が目を覚ましたかのように、色々な本を読むようになりました。この年になって、やっと読書の良さを味わうことは何と遅れていることかと自分でもおかしくなります。
 目の見えないわたしにとって、読書は文学書にしても教養書にしても、見たこともない場面を自由に描き、行ったこともない世界を感動と共に見せてくれたり、限りない想像の広がる休息の時となりました。そんなある日、わたしは吸い込まれるように一冊の本を読んでいました。繰り返し何度も読みました。読むうちに涙が溢れてきました。それは心の奥深くに静かに問いかけ、語りかけてくれるようで見失いかけていた何か大切なものを思い起させてくれました。
 書店で買い求めればすぐに読める墨字の本と違い、わたしたちはどんなに小さな一冊の本でも、それを点訳・音訳して下さる方がいなければ、決して読むことが出来ません。送っていただいた図書目録を読むとき、いつも感謝で一杯になります」。このように書いて下さいました。

 聖歌の593番は「ああめぐみ!」(使徒15-11)です。そのおりかえしに、“ああめぐみ はかりしれぬめぐみ ああめぐみ われにさえおよべり”と讃美しています。はかりしれない恵みをわたしたちに注いで下さる主に心から感謝致します。

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