三川栄二（稲毛海岸教会牧師）

メッセージ： 道

　いかがお過ごしですか。三川栄二です。
　わたしは牧師として生きる中で、いろんなことを通されてきました。時には、もう辞めようと思い詰める、そんな経験もしましたが、自分の心がつぶれてしまうほどの経験もしてきました。

　そんなとき、相田みつをさんの『道』という詩に出会いました。
　「長い人生にはなあ、どんなに避けようとしても、どうしても通らなければならぬ道、というものがあるんだな。そんなときはその道を、だまって歩くことだな。愚痴や弱音は吐かないでな。黙って歩くんだよ。ただ黙って、涙なんか見せちゃダメだぜ。そしてなあその時なんだよ。人間としてのいのちの根がふかくなるのは」。

　ちょっとやそっとの風で吹き倒されるような人間ではなくて、どんな強風にも耐えられる、強い人間になりたい。いや、そうなるために、この道を通されていくんだと思わされました。
　そしてそのとき聖書の言葉を思い出しました。

　「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます」（1コリント10:13）。
　避けては通れない試練の道、それは人間としてのいのちの根が深くされるときなのです。

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