キリストへの時間 2013年9月29日(日)放送 キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

黒田朔(清和学園校長)

黒田朔(清和学園校長)

メッセージ: 私のこと

 皆さんお元気ですか。わたしは清和女子中高等学校の校長、黒田朔と申します。この月は「敬老の日」にちなんで、「素敵な年のとり方」と題してお話してきましたが、今日が今月最後ですので、沢山の素晴らしい先輩達のお手本にはげまされてきたわたし自身、どんな風に年を重ねているか、それを少し話させていただきたいと思います。

 わたしは今年73歳、そういいながら、「へぇ、そんなに…?」って自分自身不思議な気がするんです。
 わたしは大阪の岸和田で13年、ハワイのホノルルで28年、41年の牧師生活の後、いま、この清和女子中高等学校に校長として赴任して2年目を迎えました。全く考えもしなかった校長という生活ですが、毎朝のチャペルでは「高校生の時にイエス様を信じてみるといい人生送れるよ。70歳超えても夢のある人生生きることができる。」そう思いを込めて話します。

 2年前、ハワイのマキキ教会を引退する時、夫婦で話し合いました。「本当に感謝で、楽しかったね。」でもそのとき、まさか学校の先生になって高知に住むなどとは夢にも思ってませんでした。でも今、そのまさかの生活を夫婦で一生懸命過ごしながら楽しんでいるんです。

 もちろん、何もかもが楽しくて仕方がないというほどの余裕はありませんけれども、そのうち、何かが起こるという希望を持って、思いがけない毎日を歩むことができるのは素敵なことだと思っています。
 そのために鍵になったことがいくつかあります。
 その第1は、高校時代にイエス・キリストを信じて生きよう、生きてみようと決めたことです。
 第2は、結婚の時に「神様に喜ばれることしようや」というのを結婚生活のゴールにしたことです。
 わたし自身はいい加減で、よく失敗もし、いまもとんでもない経験をいろいろしてはいますけれども、この二つの鍵、第1にイエス様を信じていこう、第2に神様に喜ばれることを選んでいこう、というこの二つの原則が、わたし達夫婦の歩みを守ってくれました。

 キリストを信じると決めた時、お世話になった宣教師に報告に行きました。すると、宣教師は聖書を開いて祈ってくれたんです。その時開かれた聖書の箇所が、ヨハネによる福音書15章16節でした。「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。それは、あなたがたが行って実を結び、そのあなたがたの実が残るためであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものは何でも、父があなたがたにお与えになるためです。」(新改訳)

 2年前、清和の校長室に通された時、はっとしました。デスクの上に何とこの聖書の言葉が置かれていたんです。わたしは自分でいろんなことを選んできたと思っていましたが、あのイエス様を信じていこうと決めたその時から神様が選んでくださり、そしていろいろなところに導いてくださって、いまここにいるということを知ることができたからです。身の引き締まる思いをしながら、それ以来毎朝、デスクについて一日を始める時は、この言葉をあらためて思い返し、祈りを捧げるようにしています。

 結婚の時、小さな教会でいたわたし達は「神様に喜ばれることをしたい」その為には、将来何になるかは分らないけども、学校の先生と牧師だけはなんないよ…という約束を妻としたんです。実際には子どもも生まれてから、仕事を辞めて神学校に行き、5人も子どもを連れてハワイへ引越しをする。こんな人生の思い切った方向転換ができたのは「二人で神様に喜ばれることをしよう」という夫婦で話し合った結婚の目的をいつもハッキリさせて、それに従ってきたからでした。
 清和学園から校長になるようにとのお話はニューヨークで受けました。そのときもそうです。ある夜、目が覚めて「学校の先生と牧師にはならない」と言っていた自分を思い出しました。これが神様に喜ばれることであるとすれば…と断るわけにはいかないと夫婦でお受けすることに決め、いま清和にいるのです。今までの歩みを夫婦で振り返り、いま73歳。これから何が起こるか、楽しみながら、何と来年、わたし達は金婚式を迎えるんです。多くの先輩に「素敵な年のとり方」を教えていただいたおかげで、今日ここにあることをほんとに嬉しく感謝をしています。神様の祝福があるように、あなたのためにも祈っています。ごきげんよう、さようなら。

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