あさのことば 2015年9月25日(金)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

尾崎純(東洋宣教教会牧師)

尾崎純(東洋宣教教会牧師)

メッセージ: あり得べきこと

 いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘にあります東洋宣教教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
 アウシュビッツ収容所についての興味深いデータがあります。

 収容所を生きて出ることができた人でも、その多くは、早いうちに心身の健康を害して、天に召されてしまったというのです。過酷な環境に身を置いた人は、まるで自分で自分の命を奪ってしまうようにして、命を落としてしまうのです。
 けれども、解放された後、心身ともに健康で長生きできた人もいるそうです。そういった人たちには共通点がありました。それは、「自分の周りに起こる出来事は、すべて、あり得べきことである」との、確信があることだそうです。

 なるほど、そのような考え方をしていれば、何事にも動じず、心身ともに健康な生涯を送ることができるでしょう。
 けれども、これは容易なことではありません。私たちは、普段、こう考えて生きています。「自分が望んでいることだけがあり得べきことで、それ以外の事柄はあり得べきではない」。
 けれども、これは、私たちが、自分で自分を収容所に閉じ込めているようなものではないでしょうか。

 「自分の周りに起こる出来事は、すべて、あり得べきことである」。自分を譲り渡していなければ、こうは言えません。その意味でこれは、聖書の信仰と重なります。聖書は、私たちを愛してくださる神様に委ねなさいと教えます。そうするなら、私たちの周りに起こる出来事は、すべて、神が私たちを愛しておられるがゆえのあり得べきことに変えられるのです。

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