あさのことば 2015年12月18日(金)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

川杉安美(綱島教会牧師)

川杉安美(綱島教会牧師)

メッセージ: 何を期待するのか

 ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
 クリスマスの時が近づいています。クリスマスはイエス・キリストの誕生をお祝いする日です。大変、喜ばしい日です。

 2000年ほど前、イエス様が誕生し、色々と教えをしたり人々を救ったりしたとき、人々はイエス様を喜び迎え入れました。エルサレムの町に来た時には、大勢の人が喜び叫んで、自分の服を道に敷いたりしてイエス様を歓迎しました。ところが、一週間もたたないうちに、人々は手の平を返したように、イエス様をののしるようになってしまったのです。どうしたことでしょう。どうやら、自分たちが期待していたのとは全然違う救い主だったからのようです。

 人々が期待していたのは、力強い王。敵をやっつけて、自分たちを支配している者から解放してくれる王、そういう救い主を期待していたようなのです。自分たちの期待と違う、自分たちの願いはかなえられない、そんな救い主ならいらない、いやそんな者は救い主ではないという思いは、いつの時代の誰にでも起こり得ることだと思います。

 私が牧師をしている教会にも、文句の電話がかかってきたことがあります。「キリスト教では救われません」と。そのひと言を言って電話は切れてしまいました。

 イエス様は、人々の罵りの中で十字架に赴きました。人を本当に救うためでした。自分たちの期待と違う、そんな救い主ならいらない、そんなの救い主ではない。そういう罵りを受けながらも、救い主であることを辞めませんでした。むしろ、人に本当の救いをもたらすために、その罵りの中で、その罵る人たちのために祈りながら、十字架という救いの御業をなされました。それによって、人間の本当の救いが実現したのです。
 やはりクリスマスは、何にもまさる喜びの日なのです。

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