川杉安美（草加松原教会牧師）

メッセージ： 受け継がれていく

　ごきげんいかがですか。草加松原教会の川杉安美です。
　キリスト教では「証し」というものをすることがあります。神様がこのようにしてくださった、イエス様がこのように助けてくださった、そういう経験を話すものです。

　ところがときどき、自分はこれだけ信仰深い、自分はこれだけ頑張った、みたいに間違った話になってしまうことがあります。そこは気をつけなければなりません。しかし、実は聖書そのものが、証しからなっていると言ってもいいのです。つまり、神様がこのように働いてくださった、神様がこのようにしてくださった、そういうことを証言しているのです。

　そういう証言が書いてあるのは、同じように神様が働いてくださる、救ってくださるという経験を受け継いでいくためでもあります。聖書を通して、実際に生きて働いておられる神様を知ったものが、今度は自分がその神様を信じて、そうして神様に働いていただく、救っていただく、そういう経験をしていくのです。そのようにして、証しが受け継がれていくことになります。

　聖書は、あるいはキリスト教は、単なる思想や理屈を教えようとしているのではありません。あるいは、人間の努力目標や修行を教えているのではありません。生きて働かれる神様を証ししているのです。何よりもまず、聖書が存在していること、時代を超え、民族や国を超え、キリスト教が広がっていること、あちらこちらに教会があること、そこに神様が生きて働いておられる証しを見出したいものです。そして、今度はあなたにも経験していただきたいのです。

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