熊田なみ子のほほえみトーク 2018年12月25日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

小さな朗読会232クリスマススペシャル(「くつやのマルチン」より)

 クリスマスおめでとうございます。ほほえみトークの熊田なみ子です。

 2018年のクリスマス、どのようにお過ごしですか?
 メディア・ミニストリーのクリスマスは12月1日でした。お茶の水クリスチャンセンター9階の会場でちょっと早めのクリスマス。たくさんのリスナーの皆様がいらっしゃってくださいました。遠くからも。本当に嬉しいひとときでした。
 今年は無理だった皆様も来年はどうぞいらっしゃってください。スタッフ一同でお待ちしています。

 さて、25日になると教会はすっかり静かになります。23日のクリスマス礼拝や、24日のキャンドル礼拝も終わってほっとします。私もほっとしながらほほえみスタジオにいます。1年間いつも覚えてくださったリスナーズに心から感謝致します。今日は、今年最後の小さな朗読会ですがクリスマスの想い出を聴いてくださいね。

 ずっと前のことですが、開拓伝道(新しい教会を作るための働き)に遣わされた私たち家族は、最初に古めかしい借家に住みました。庭にあったモミの木を使って赤いリボンを結び手作りリースも飾りました。その後、新たな教会堂が完成してすぐに演劇部の可愛い中学生たちが教会学校に来るようになりました。そして、子どもたちのクリスマス会に劇をしようということになったのです。
 みんなが選んだのはトルストイの民話「くつやのマルチン」。たった3人だったので高校生も加わりメンバー総動員。忘れられない小さな小さなクリスマス会です。もちろん脚本は、なみ子作。我が家にはいろいろなトルストイ民話があってよく読んでいました。そうそう「イワンのバカ」も夜のお話タイムに。私がストーリーテラーになり、なんと子どもが寝てしまっても面白くてやめられずついに最後まで音読してしまったこともありましたね。でもこのクリスマスの季節、しんしんと雪が降り積もる風景や、暖かな暖炉を思うと、ほっと心も暖まるくつやのマルチンのお話を劇にしたことが想い出されます。

 マルチンは独りぼっち。寂しい悲しい気持ちで生きています。最近、声優の若月証君が私の脚本を手直ししてくれて、こんな風にマルチンの気持ちを演じました。ちょっと聴いてくださいね。
 このお話は、くつやのマルチンのところに、雪かきのおじいさんと赤ちゃんを抱っこした女の人、そして、りんご売りのおばあさんや盗もうとした男の子がやってきます。マルチンは訪ねてくださるというイエスさまを待っているのですが、いつになっても来てくれず、この人たちが次々とやってきます。そしてついに夜になってしまうのです。「イエスさまはいらっしゃらなかった…。」ところがそうではなかったのです。

 このお話、あなたも読んだことがありますか?「私の隣人も近くにいる。自分はどうかな?あたたかなスープや上着を分かち合い、お互いに許し合う日々を送っているのだろうか?…」。マルチンの小さな者たちへの愛、それはイエスさまへの愛なのだと語ります。新約聖書の中にある「最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたこと。」(マタイ25:40)という言葉が心に響きます。

 本当のクリスマスって?
 神さまからの贈り物を私たちはただでいただけます。救い主は、完全な罪なき生涯を生き抜き、十字架への道を進み、私たちの罪の身代わりに死ぬために誕生してくださいました。「最高のプレゼント」、このことを信じる時、初めてその愛と喜びと感謝が私たちのまわりに広がっていくのですね。

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