あさのことば 2019年7月25日(木)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小宮山裕一(綱島教会牧師)

小宮山裕一(綱島教会牧師)

メッセージ: 人は考える葦か



 おはようございます。綱島教会牧師、小宮山裕一です。
 人間は考える葦である。パスカルという人が「パンセ」という書物の中で記している有名な言葉です。人間は川辺に植えられている葦のように孤独な存在である。しかし、考えることができる。ここに人間と植物の区別がある、という意味だと理解されている言葉です。人間は葦のようだというパスカルの人間理解はなかなか鋭いのではないでしょうか。私たちの心は移ろい、揺れ動く。他人から言われた一言で傷つき、病を抱えれば落胆する。

 そして、この世界もまた、様々な揺れ動きを体験します。それまで盤石だと思っていたものが、突如としてなくなる。大企業が倒産する。社会のシステムが崩壊する。当たり前と思っていたことが新しい技術に変えられていく。そうした不安定さを私たちの世界は持っています。

 こうした世界の終わり。その終わりのことを終末と呼びますが、そのときには「天体は揺り動かされる。」(マルコ13:25)と言われています。天体は宇宙にあるものですから、天体が動くのにはこの地上の力ではない、別の力が必要です。終末とは神がもたらすこの世界の完成のことですから、天体を動かす力は、神の力です。

 神が天体を含むこの世界を動かされるのは、揺れ動くことがないものがあらわれるためです。造られたものである天と地にかわって、揺れ動くことがない神の国が到来するためです。キリストを信じるものはこの神の国に入れられることが約束されています。神を信じるということは、揺れ動くことがない、神の国にいつの日か入れられることですし、神を信頼しながら歩むことなのです。

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