あさのことば 2020年1月13日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

中山仰(田無教会牧師)

中山仰(田無教会牧師)

メッセージ: 風の又三郎



 おはようございます。田無教会牧師の中山仰です。
 宮沢賢治の『風の又三郎』と小学生の時に出会ったとき、主人公の又三郎が風と共に現れ、また風と共に去って行くことに心ときめいたものでした。短い時間でまた転校してしまうのですが、彼の存在は友人たちにも、読み手である私たちにも少なくない影響を与えます。

 風と言えば、聖書に出てくる聖霊も風のようだと表現されています。聖霊は見えないので不思議な気がしますが、ただの自然現象ではありません。そよ風も台風も私たちの人格を変える働きはしません。聖霊が人格を持っているからこそ、霊の風が吹くと私たちをまったく変えてしまうという作用が働きます。

 イエスさまは復活された後に天に昇られる時「その時あなたがたはわたしを見なくなるが、悲しまなくてよい。真理の霊を遣わす。」と言われています。その約束の聖霊が主イエスの弟子たちにくだりました。これがペンテコステと言われる出来事です。

 私たちは罪のゆえに、イエスさまを救い主であると信じたり、告白することはできません。でも聖霊の神さまが私たちに働きかけてくださるので、イエスさまの十字架の死が私たちの醜い心を救い上げてくださると信じることができるようになります。この聖霊を豊かに知ることができるのは、祈りによります。祈る時、その祈りが父なる神さまに聞いてもらえるという確信はまさに聖霊の神さまの働きだからです。あなたも教会へ来て共に祈ってみませんか。

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