あさのことば 2020年1月31日(金)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

メッセージ: イエスの優しさとは 6その真の姿



 いかがお過ごしでしょうか。国立聖書教会の野島邦夫です。
 今回のシリーズでは、イエスは世間でイメージされているようなただただ優しい人なのかどうかを考えてきました。

 聖書をありのままに読むと、そうではありません。イエスは確かにすべての人を受け入れて真の安らぎを与える優しい人です。けれども、時に非常に厳しい態度を取られます。それは、相手に神と人に対する自分の罪を気付かせるためです。これが本当の愛です。

 それは親子の関係に似ています。親は幼い子に対してふだん優しくふるまいます。けれども、ただ優しいだけではよい親ではないでしょう。子供が何か悪いことをした時、親は子供を叱ります。時にはつよく。これは、子供が憎いからではなく、子供に自分が悪いことをしたと気付かせるためです。放っておけば、自分、周りに被害を与える、さらにそれが習慣化するかもしれないからです。

 これが本当の愛ではないでしょうか。神またキリストの愛はそうです。ただ赦す、何でも水に流して受け入れるのではなく、人の罪をはっきり指摘して、悔い改めを促す。そして悔い改めて帰って来た者を受け入れる。これが福音です。

 イエス・キリストの愛はただ赦すことだとよく誤解されます。そうではありません。救い主としての活動開始の際イエスは言われました。「悔い改めて福音を信じなさい。」(マルコ1:15)

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