あさのことば 2020年7月15日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

川栄智章(せんげん台教会牧師)

川栄智章(せんげん台教会牧師)

メッセージ: 異邦人には愚か、ユダヤ人にとってはつまずき



 いかがお過ごしでしょうか。せんげん台教会牧師の川栄智章です。

 パウロの伝道によって福音を受け入れたガラテヤの信徒たちは、パウロが去った後、間もなく「ただ信仰によってのみ救われる」という恵みの福音から離れて、偽りの教えに移っていってしまいました。その偽りの教えとは「ユダヤ人の先祖であるモーセの律法に従って、特に割礼を受けてこそ救いが完成する」という内容です。

 ガラテヤの人々から見るなら、パウロの福音より、割礼を受けなければならなかったり食べてはならない食物があったりする、偽りの教えの方が難易度が高く、過去にこれほど多くの罪を犯してきた自分たちが救われるのに、いかにも説得力があり、合理的に聞こえたようです。

 聖書には次のような御言葉がございます。「わたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝えます。すなわち、ユダヤ人にはつまずかせるもの、異邦人には愚かなものですが、ユダヤ人であろうがギリシア人であろうが、召された者には、神の力、神の知恵であるキリストを宣べ伝えているのです。」(1コリント1:23-24より)

 このように福音とは、人間の知識によっては理解することはできませんが、ただ信仰によってのみ理解することができるのであり、さらに言えば、聖霊の働きによってはじめて受け入れることができるものなのです。信じて聖霊を受けるのではなく、聖霊によって福音を受け入れ、悔い改めと信仰に導かれるのです。

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