あさのことば 2021年3月 2日(火)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

佐野直史(銚子栄光教会牧師)

佐野直史(銚子栄光教会牧師)

メッセージ: 鬼滅と聖書(3)〜あなたを見捨てない御方



 おはようございます。銚子栄光教会の牧師、佐野直史です。
 今週は、今大変人気の「鬼滅の刃」(ジャンプコミックス全23巻・集英社)という作品に触れながら、聖書のお話をしたいと思います。

 「鬼滅の刃」とは、主人公の少年・竈門炭治郎が鬼となってしまった妹・禰豆子を人間に戻す方法を探すために戦う姿を描く物語です。「鬼滅の刃」がなぜここまで人気なのか。その理由の一つに、妹・禰豆子が人間から鬼になってしまったにもかかわらず、兄である炭治郎が彼女を見捨てることなく、いつも共にいる姿にあるように思います。周りからは「鬼になったら終わり。退治するしかない。」と言われる。しかし炭治郎は「禰豆子は他の鬼とは違う。絶対に人間に戻る。」と信じてあきらめなかったのです。

 聖書には、神様は人を良いものとして造られたが、人は神様に背き、罪人へと変わってしまった…自分勝手になり、人を憎むようになり、心にいろんな汚さを持つ私たち人間の姿が描かれています。しかし同時に、そんな私たち人間を見捨てることなく、あきらめることなく、救おうとされる神様の姿が描かれているのです。

 聖書では次のように言われます。「神は、独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。ここに、神の愛がわたしたちの内に示されました。」(1ヨハネ4:9)

 独り子とは、イエス・キリストのこと。神様は私たちに救いの道を与えるため、その独り子イエス様を、私たちの罪を償ういけにえとしてお遣わしになりました。神様はそれほどに、あなたのことを心に留め、愛しておられるのです。

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