あさのことば 2021年9月 6日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

長田詠喜(新所沢教会牧師)

長田詠喜(新所沢教会牧師)

メッセージ: 教会はなぜたくさんあるの?



 おはようございます。ごきげんいかがでしょうか。新所沢教会の牧師、長田です。
 今週は、教会というものについて、聖書が教えているところを見て参ります。

 牧師をしていて時々聞かれるのが、「キリスト教の教会って、全部でいくつあるのですか?」という質問です。「わかりません。」と正直にお答えします。私たち日本キリスト改革派教会は全国に140あまりの教会があります。けれども他の教派ともなると、そもそもいくつ教派があるのか誰も知らないのです。一つの教会だけの教派も珍しくありません。建物のない教会、数人だけの教会もたくさんあるのです。

 こう説明しますと「どうしてそんなに教派があるのですか?」と重ねて聞かれます。教派がたくさんあることは悪いことではありません。教会にはそれぞれの特徴があります。楽しく賑やかにするのが得意な教会、静かに祈る教会、読書が好きな教会も、困っている人を速やかに助けるのが得意な教会もあります。人が皆性格が違い、得意なことが違うように、教派にも得意分野があるのです。人間の能力には限りがありますから、教派の能力にも限りがあります。一つになってしまったらむしろ難しいことが、たくさん教派があることで補い合えるのです。

 どこにどんな教会があるのかは、行ってみないとわかりません。ぜひ実際に覗いて見てください。自分に合う教会が必ずどこかにあります。

 聖書を読みます。「働きにはいろいろありますが、すべての場合にすべてのことをなさるのは同じ神です。一人一人に“霊”の働きが現れるのは、全体の益となるためです」(1コリント12:6-7)

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